Active Backup for Business は、データ ストレージの効率性を大きく高めることができる内蔵の重複排除テクノロジーを提供します。 加えて、フル合成データ ストレージ (Btrfs ファイルシステムを利用する) も、ストレージの使用量を減らす上で役立ちます。
データ重複排除は、バックアップ ファイルのサイズを減らすもので、自動的に有効化されます。 論理的なディスク上に多量の空きスペースを持っている数個の VM や、同様のデータ ブロックを持っているVM をバックアップするときに、ストレージ スペースを大幅に節約できます。 また、データ重複排除は複数のデバイスとプラットホーム全体で機能するので、PC/サーバー/VM 上にある同じブロックを削除できます。 この機能を有効化すると、ストレージの効率性をかなり高めることができます。
以下はその仕組みの例です。
あなたは、Hypervisor One から Windows Server 2016 を実行している VM に最初のフル バックアップを行います。そして同時にあなたは、Windows Server 2016 を実行する物理的サーバーも持っています。これらの2台の異なったデバイスのために2つのバックアップ タスクを作成すると、Windows Server 2016 のコピー1部だけがSynology NAS に書き込みされます。なぜなら、もう片方がほぼ完全に重複排除されるからです。 たとえ、Windows 8や10などの異なったオペレーティング システムを実行する2台の Windows デバイスをバックアップする場合でも、同じブロックがある限りは、それらも削除されます。
市場にはさまざまな重複排除メカニズムがあります。 最大のストレージとリソースの効率性を確保するために、Synology Active Backup for Business はハッシュベースの複製検出によるターゲット インライン重複排除を使用します。
インライン重複排除はデータをスキャンして、複製されたブロックを、それがバックアップ リポジトリに書き込みされる前に削除します。 この技術は繰り返しのバックアップ データをクリアするので、リポジトリのストレージの要件を減らす上で役立ちます。 同じブロックを識別するために、この技術は SHA-256 などの暗号化アルゴリズムを使って各ブロック (分割された固定長のバックアップ データ) に対するハッシュを計算します。 同じハッシュを持つブロックは同じものであると見なされ、したがって、削除されます。