Active Backup for Businessはベア メタルとボリューム レベルのバックアップをサポートし、再構成された復元メディアを通じて復元を行います。 この記事は Synology NAS に保存された特定のバックアップ バージョンによりマシン全体を復元する時に、どのように復元メディアが機能するかを説明します。 復元メディアを構成する方法に関する詳細情報は復元メディア作成ガイドを参照してください。
ダイナミック ディスクはベアメタルの復元にはサポートされていません。
必要なドライバーが欠けている場合は復元は失敗します。 スムーズな復元プロセスを確保するため、このステップでインストール済みドライバーとアダプターをダブルチェックすることを強くお勧めします。
[ハードウェア ドライバーのリスト]をクリックして必要なネットワーク アダプタがインストールされているかチェックしてください。あるいは、デフォルトのインターネットに接続できない場合は、[インターネット設定]をクリックして問題を修復してください。 インターネット接続なしでは復元を実行できません。 ほとんどの事例において、復元メディアが適用された WinPE が Windows10 用のものである場合、インターネットは自動的にサポートされるはずです。
コンテキスト メニュー で[ハードウェア ドライバーのリスト]をクリックし、[ドライバーをロード]をクリックして、必要に応じて、ターゲットのドライバーをインストールします。 あらかじめすべての必要なドライバーをロードしてインストールしておくことを推奨します。
サーバー IP またはドメイン名と証明書を入力して Synology NAS にログインし、保存されたバージョンを取得します。 次の2ステップで見るデバイスとバージョンは、ログインしているアカウントに基づいています。
ログインが完了すると、すべての利用可能なバックアップ済みデバイスおよびログイン アカウント用のタスクが表示されます。 バックアップ タイプの情報と[前回のバックアップ時間]は表にリストされています。 前回のバックアップ時間とは、前回のバックアップの開始時間を指します。
選択されたタスクのバージョンは左パネルに表示され、そこから選択ができます。 右のパネル上に選択されたバージョンの詳細情報が表示されます。
選ばれたバージョンがデバイス上にインストールされたディスクよりも多くのディスクを必要とする場合、通知がポップアップします。 この問題を修復するには、以下のいずれかを行ってください。
選ばれたバージョンが、デバイス上にインストールされているハードディスクが持つ容量よりも多くの容量を必要とする場合、通知がポップアップし、復元するためにさらに多くの容量を必要とするディスクをリストにします。 この問題を修復するには、以下のいずれかを行ってください。
デバイス上のそれぞれのインストールされたハード ディスクの容量は、選択されたバージョンにある対応するバックアップ ディスクと等しいか、それよりも大きくなければなりません。 すべてのインストール済みハード ディスクの合計容量が選択済みバージョンの合計容量よりも大きいまたは等しい場合でも、個々のハード ディスクの容量はさらに大きいか等しいものでなければなりません。
復元は元に戻せないアクションになるということにご注意ください。 いったん開始すると、停止したり復元前の状態に戻すことはできません。 プロセス中にキャンセルすると、デバイスをブートできなくなることがあります。
プロセス中にインターネットが切断された場合、Active Backup for Business 復元ウィザードは継続的にサーバーに再接続を試み、復元を再開しようとします。 復元をキャンセルし、デバイスを再起動するか、あるいはコンテキスト メニュー経由でデバイスをオフにすることでいつでもこれを停止できます。
[終了]をクリックして、復元が完了したらデバイスを再ブートするか、あるいはオフにするかを決定します。 デバイスを再ブートする前に、復元メディアを取り除いておいてください。
ベアメタルまたはボリューム レベルの復元が失敗した時は、「recovery.log」を検索して、Synology テクニカル サポートに送信することによりさらなる支援を受けることができます。 「recovery.log」は、デバイスを再起動またはオフにする前に復元ウィザードでのみ利用可能です。
「recovery.log」ファイルを検索するには、以下のステップに従ってください。
notepad
copy X:\ActiveBackup\recovery.log S:
このコマンドを入力後に、ファイルをコピーするアクションを確認するメッセージが現れます。